News/Columns News/Columns ニュース・コラム

実績報告 環境人材育成 2020/05/26

名古屋藤原塾─新型コロナ感染流行で激変する日本と世界─ほか

2020年5月21日(木)、名古屋藤原塾を開催いたしました。
今月も新型コロナウイルスの影響を考慮し、「YouTube Live」にて藤原先生のご講演の生中継を配信いたしました。
今回は「新型コロナ感染流行で激変する日本と世界─これから何が起きそうか─」「静かに広がる抜本的価値観変化─史上空前のバブル崩壊がもたらすもの─」についてご講演いただきましたので、簡単に内容をご紹介いたします。

新型コロナ感染流行で激変する日本と世界─これから何が起きそうか─
日本時間の5月21日、世界の新型コロナウイルス感染者数は累計500万人を超え、過去24時間での増加数は10万人超と過去最多を記録しました。欧米を中心に北半球で勢いが鈍化する中、現在、ブラジルやUAEで感染者や死者が増加しています。これから冬を迎える南半球に感染の中心が移る可能性が出てきており、今後さらなる感染拡大が懸念されます。

新型コロナウイルス感染症の流行を1918~1920年のスペイン風邪から考察します。スペイン風邪は完全に終息するまで3年の期間を要しました。その間に流行のピークは3回発生しており、いずれも冬に集中していました。当時の日本の感染者数は、最初の流行から第2波、第3波まで10分の1ずつ減少しています。しかし、死亡者数は第2波が最も多いのです。したがって、この新型コロナウイルス感染症も今年の冬から来年の春までが山場となると考えられます。

ワクチン開発や完璧な特効薬も期待できません。第2波に備えて我々ができることは「自力救済」です。病気になるのも治すのも自分次第という考えで、そのためには体質改善を推奨します。たとえば、かかりつけ医や薬剤師に相談し、自分の体質に合った漢方薬の処方を頼むことや食生活の改善で免疫力の向上を図ることができるでしょう。

静かに広がる抜本的価値観変化─史上空前のバブル崩壊がもたらすもの─
 今回のパンデミックによって、経済は次のステージを迎えます。昭和・平成のグローバリゼーションの時代は終わり、”Small” “Local” “Open” ”Connected” がキーワードとなったスローライフの世界へ向かうでしょう。我々は以前から「健康立国宣言」と称し、3つの柱を掲げています。コロナに対応させて考えると以下のようになります。

  • ストレスのない職場:在宅勤務、失業補償の完備
  • 病気にならない生活:食生活の改善、家庭でできる運動、メンタルヘルス
  • 安心できる社会インフラ:市民の健康のためのインフラ整備、ネット環境の整備、情報セキュリティ

この3つがまさにコロナイノベーションとなり、これに基づき新しい技術や材料、価値観などが生まれるでしょう。実際、過重労働による成果が見込めなくなってきています。オフィスの電力や従業員の気力・体力など、エネルギーをたくさん使った従来の生活から、エネルギーをあまり使わないことがかえって幸せになるエコな生活へ変わっていくと思います。
価値観の変化は世界中で起こっています。これからは、世界各国地域民族がそれぞれ個性的な強みを生かしながら互いに連携していく世界の中で、人間の内面の幸せを追求するようになるでしょう。

上記の内容は講演のほんの一部です。より詳しく知りたい方、ご興味をお持ちの方は、ぜひ名古屋藤原塾にご参加くださいませ。
詳細はこちらです→ https://www.fuluhashi.jp/news/p415/

Writer 研究員 石山桃子