2007年1月23日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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GMM[Green Mail Magazine] No.91
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1.本日の特集:温暖化防止へ向けて意識改革の年
(株式会社フルハシ環境総合研究所 黒崎亜由美)
2.サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウムのご案内
2月3日開催 主催:サステイナビリティ学連携研究機構
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◇◆本日の特集◆◇温暖化防止へ向けて意識改革の年
(株式会社フルハシ環境総合研究所 黒崎亜由美)
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「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第3次報告書の作成から6年経ち、
今年ついにIPCC第4次報告書が公表されます。今回の報告書案では、綿密な分
析をもとに、「地球の平均気温の上昇、氷雪の融解の増加などから温暖化は明
白」として懐疑論を否定し、人間活動による温室効果ガスの排出で温暖化が確
実に起きていることを強調しています。また、化石燃料に依存した大量消費型
の社会が続いた場合には20世紀末に比べて今世紀末の地球の平均気温は、最大
で6.3度、海水面は58cm上昇すると警告、一方で現在の大量消費型の社会から
環境配慮型の社会に転換した場合には温度上昇は1度、海面上昇も19cmに抑え
られる、と温暖化対策の重要性を訴える内容となっています。
IPCC第4次報告書・骨子
●二酸化炭素(CO2)の大気中濃度は産業革命前の280ppm(ppmは100万分の1)
から2005年には379ppmに上昇した
●2000~05年の化石燃料からのCO2年平均排出量は90年代に比べ12%増加した
●南極の氷床から得られた過去65万年のデータから、現在のCO2やメタンの大
気中濃度は、産業革命前に比べてはるかに高く、化石燃料の使用や農業が主因
●地球の平均気温の上昇、氷雪の融解の増加などから温暖化は明白
●21世紀末の平均気温は20世紀末に比べ1~6.3度上昇と予測
●温暖化で海水のpHは0.14~0.35下がり、酸性化が進む
●地球の平均気温が1.5~2.5度高まれば、20~30%の生物種が絶滅する恐れが
ある
●4度上昇で30億人が水不足に直面する
また日本では、京都議定書のもと温室効果ガスの排出量抑制のために様々な対
策を行っていますが、その排出量は90年に比べて8.1%増加しており目標達成
は容易なことではありません。これは産業部門が排出権の大量取得などによっ
て目標達成の見込みを示しているのに対し、消費者の行動に関わる家庭・運輸
部門の排出量が大量に増加しているためです(家庭部門では05年排出量が90年
比で37.4%、4800万トン増加しています)。現在、政府は削減目標達成に向け
て計画の見直しを進めています。
このようにIPCC第4次報告書が公表され、また京都議定書の第1約束期間を翌年
に控える2007年は地球温暖化の危機的現状に直面する年になりそうです。
現実を受け止め、一人ひとりが行動に移すための意識改革が必要に迫られてい
ます。
参考URL:
・毎日新聞(2007年1月19日発行)
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20070119ddm003040092000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20070119ddm001040055000c.html
・日本経済新聞(2007年1月20日発行)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070120AT3S1902B19012007.html
・環境省(2005年度の温室効果ガス排出量速報値)
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=8615&hou_id=7603
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◇◆2.サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウムのご案内◆◇
2月3日開催 主催:サステイナビリティ学連携研究機構
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~資源と環境が支える地球と人類の未来~
日時:2007年2月3日(土) 13:00~17:00
場所:東京大学安田講堂
共催:東京大学創立130周年記念事業、日本経済新聞社、
国際研究型大学連合(IARU)
≪プログラム≫
趣旨説明
13:00-13:15 小宮山宏 東京大学総長・IR3S機構
「サステイナビリティ学の世界的研究拠点形成を目指して」
基調講演
13:15-13:45 奥田碩 トヨタ自動車取締役相談役
「産業界における資源・エネルギー問題とサステイナビリティ」
13:45-14:15 川口順子 参議院議員・元外務大臣
「もっと環境先進国へ~あなたの選択が温暖化を防ぐ」(仮題)
14:15-14:45 Garry Brewer(ゲリー・ブルーワー) イエール大学教授
「未来を創る:持続性へのシナリオ構築」
14:45-15:00 休憩
総合討論
15:00-16:55「資源・エネルギーから考える持続可能な未来社会」
閉会挨拶
16:55-17:00 住明正 東京大学教授・TIGS統括ディレクター
パネリスト
・松尾友矩 東洋大学学長
・Peter Wilderer(ピーター・ウィルダラー)
欧州科学芸術アカデミー・サステイナビリティ高等研究所所長
・Leena Srivastava(リーナ・スリバスタバ)
エネルギー資源研究所(TERI)エグゼクティブディレクター
・Garry Brewer(ゲリー・ブルーワー) イエール大学教授
モデレータ
・武内和彦 東京大学教授・IR3S副機構長
サステイナビリティ学連携研究機構ホームページ
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/
参加申込(定員に達し次第締切)
http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/res/res5/07sympo_j.html
◇◆編集後記◇◆―――――――――――――――――――――――――――
1/20に公開された話題の映画「不都合な真実」をもうご覧になられたでしょう
か。温暖化が原因で世界各地で起こっているさまざまな現象や、温暖化が進行
した場合の危機的予測について、アメリカ元副大統領のアル・ゴア氏が分かり
やすく、そして衝撃的に真実を伝えています。http://www.futsugou.jp/main.html
一部劇場では日曜日に500円で鑑賞できる「エコサンデーキャンペーン」が行
われていますのでぜひ足を運んでみてください。(黒崎)
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