2003年9月30日発行
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GMM[Green Mail Magazine] Vol.37
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▼INDEX▼
1.今週の環境ニュース
『環境保全活動・環境教育の推進に関する意見交換会』
2.本日の特集
『リコーの環境活動』
~環境先進企業をたずねて~
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1.今週の環境ニュース
『環境保全活動・環境教育の推進に関する意見交換会』
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平成15年7月25日に「環境の保全のための意欲の増進および環境教育の推進に関する
法律」(これ以後、環境教育推進法)が公布されました。先進国で環境教育が恒久法とし
て定められるのはこれが初めてです。この法律の成立を踏まえて、全国5箇所で意見交換会
が開催され、名古屋では9月24日に栄マルベリーホテルで開催されました。意見交換会の前
半1時間は環境教育推進法の説明、後半1時間は参加者との意見交換が行われました。
今回は、環境教育推進法の概要と名古屋での意見交流会の実施状況を紹介したいと思
います。
法律の背景と概要
環境教育推進法の背景
この環境教育推進法制定の背景には、高まる環境保全上の課題に加え、ヨハネスブルク
サミット(2002年8月26日~9月4日)における小泉首相の「人づくり」提案、日本政府がNGO
と共に提案した「持続可能な開発のための教育の10年」(2005年からの10年で実施が決議)
国連決議等を受けた環境保全を担う人づくりを進める気運の高まりなどがあげられます。これ
らの背景を踏まえ、国民、NPO、事業者等による環境保全への理解と取り組みの意欲を高
めるため、環境教育の振興や体験機会、情報の提供が必要と考えられるようになりました。
法律の概要
環境保全意欲の増進
・ 目的・定義・基本理念
・ 職場での環境保全に関する知識、技能の向上
・ 人材認定等事業の登録
・ 人材認定等のための情報提供、マニュアル等の質の向上
・ 環境保全の意欲を高めるための拠点機能の整備
・ 民間による自然体験等のための土地、建物の提供
・ パートナーシップの在り方の周知
環境教育
・ 学校教育、社会教育における環境教育の支援
・ 職場での環境教育
その他
・ 財政上、税制上の措置等
・ 情報の積極的公開等
・ 民間の自立性への配慮等
環境教育推進法では、「環境保全意欲の増進」と「環境教育」を柱に、環境の理解や意欲
を増進させ、環境保全活動を推進することにより持続可能な社会の実現を目指しています。
意見交換会
意見交換会では、一般の参加者や環境NPOとして環境教育を実施している方からも意見や
質問が出されました。環境教育推進法に大きな期待を寄せる声が聞こかれる一方で、法律の
多くが努力奨励型であるが法律の実行性にかけるのではないかという質問や、環境省と文部省
の考えは一致しているのかといった厳しい内容もありました。環境教育推進法は枠組みが完成
した時点であり、これから詳しい内容を定めていく段階にあります。また、NPOや企業などの団体
や個人が環境教育の推進にかかわることを奨励しています。今回、環境省と民間が直接意見
交換し、環境教育について共に考える機会を持つことができたことが環境教育推進法の実施の
第一歩であると言えるでしょう。
環境教育推進法の詳しい内容については以下のアドレスからご覧ください。
http://www.env.go.jp/policy/suishin_ho/index.html
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2.本日の特集
『リコーの環境活動』
~環境先進企業をたずねて~
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今回は環境先進企業として知られる株式会社リコーの事業所における環境活動について
伺ってきました。リコーでは、事業所ごとに環境マネジメントを展開し、特色のある環境活動
を進めています。また、情報開示もサイトレポート発行を行うなど積極的に環境コミュニケー
ションを実行しています。
リコーが取り組む環境活動の一部をご紹介します。
・ 廃棄物の分別徹底
リコー各工場では一般廃棄物も含めた「ごみゼロ」(その定義は各企業により異なるが、リコー
では再資源化率100%・埋め立てごみゼロとし、ごみゼロを3つのレベルに分類。レベル1:産業
廃棄物の埋立ゼロ、レベル2:産業廃棄物+一般廃棄物の埋立ゼロ、レベル3:産業廃棄物+
一般廃棄物+生活系廃棄物の埋立ゼロ)活動を実行しています。廃棄物をリサイクルするた
めには、徹底した廃棄物の分別システムが必要です。そのため、リコーの各工場では、分別容器
の色を廃棄物ごとに統一しています。また、実物の廃棄物の分別方法を展示し、わかりやすく
分別できる工夫がなされています。さらに、分別に関する活動に疑問がある場合は、Eメールで
担当者に直接質問をすることができる仕組みになっています。
リコーの環境活動には遊びの要素も取り入れられています。リコー沼津事業所では廃棄物の
回収ヤードを商店街にみたてて「沼津リサイクル市場」とし、品目ごとに『「BARクリスタル」
(ガラス類)』『「ブックランド」(紙類)』といった遊び心があふれた看板を設置しています。分類
がわからない廃棄物がある場合には「迷い子BOX」いれると、見回りに来た廃棄物担当者が
正しい回収場所に分類し、徹底した分別が行われています。
・環境活動に関する展示
こうした徹底した環境活動を実行するには、社員一人一人の意識を高めることが重要です。
工場内には、それぞれの廃棄物がどのようにリサイクルされるのかを、実物の廃棄物とリサイク
ル品を用いて展示しています。同時に、リサイクルルートを確立するまでに訪問した企業数や
環境活動の結果を写真やグラフにまとめ、通路に大きく展示することにより環境活動に対する
社員の意欲を高めています
・ オフィス内活動
オフィス内ではペーパーレスが徹底されています。個人が書類をしまいこむことがないよう、オフィス
内には書類の収納スペースがありません。必要な書類はオフィスから離れた場所に専用の
収納場所が設けられています。また、パソコンを用いた伝言メモも設置され、オフィス内で使用
される紙は必要最小限にとどめられています。
さらに、基本的な文房具は2人で一つの引き出しにまとめられ、文房具が規定の場所になけ
れば、足りないことが一目でわかる工夫がされています。こうすることで、備品の無駄が最小限
におさえられます。
・ 充実した環境ボランティア参加制度
リコー福井事業所の敷地内には社員手作りのビオトープがあり、地元の子供たちの環境教育
に利用されています。また、環境ボランティアリーダー養成システム「自然教室」を設置していま
す。「野生動物の生態数調査」「小中学校の環境教育」など、社員が積極的に地域の環境
保全活動に参加できる仕組みづくりがされています。
実際に環境活動を実践しているのお話を伺い、環境活動を楽しみ、活動に誇りを持って取り
組んでいることが強く感じられました。環境活動の原点を教えられた気がします。
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◇◆編集後記◇◆
今回は、リコーの環境活動を紹介しました。複雑な環境マネジメントシステムを作ることはで
きても、それを徹底して実行できている企業は少ないのではないでしょうか?リコーの環境活動
に社員が一丸となって取り組む姿に、環境活動の成功の秘訣が垣間見られるような気がしました。
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◇◆お知らせ◇◆
(株)フルハシ環境総合研究所主催:21世紀大学エグゼクティブスクールのご案内
日時 :10月29日(水) 16:00~18:00
会場 :名古屋商科大学大学院伏見キャンパス2F
テーマ :『不景気の時代を逆転利用して勝利する』
~算命学に学ぶプラス経営発想~
講師:中村嘉男氏(算命学総本校 高尾学館校長)
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【発行】株式会社フルハシ環境総合研究所
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【編集】 船橋康貴 y-funahashi@fuluhashi.jp
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